やってきました、シーズン開幕!!
思えばラリーのシーズンオフは結構長く、11月初旬に行われる最終戦から、この開幕戦まで5ヶ月くらいのオフがあります。
正直言って、5ヶ月のオフ期間をはさむと、「ナビって何やるんだっけ・・・」状態になってしまい、いつもスタートして最初のチェックを通過するまではめちゃめちゃに緊張してしまいます。
昨年に引き続き仕事がかなり忙しく、今回もとても1日半の休みをもらうことができず、レキは上原さんに1人ぼっちでやってもらうことに。事前に去年と一昨年のノートを郵送し、「これを基に修正しておいて~。がんばってね(はぁと)!」と激励。
いつもすんません、本当わるいと思ってますm(_ _)m
さて、今年のマシンは新型インテR(DC5)!!
昨年の開幕戦で、ダンナのインテ(DC2)を借りて乗ったので、インテのポテンシャルの高さは体感済み。それをさらに2000ccに排気量アップした新型インテは、さぞや強力なマシンとなって、私たちを勝利へ運んでくれることでしょう!しかもこのインテは、全日本選手権をはじめとする数多くのラリーで実績をあげている、シャフトさんで作ってもらったもの。出来が違う!!
さー、今年こそチャンプ獲りにいっちゃうぞー!
【Leg1 Section1】
恒例の七山村役場からスタート。
いつもの如く、イベント直前になって手元に届いたインテで、どこまで走れるのか??
毎年、マシンに全く乗っていない状態でシーズンを迎える私たちにとって、開幕戦が走りなれた佐賀であることは僥倖です。「まずは慣れないとね」「おう」
そんな会話をしていたら・・・・
いきなり酔いました(涙)まだ何もしてないのに・・・
スタートを待つ間に「ごめ、あたしちょっと降りる・・・手がしびれてきた」
「ふむ。それは過呼吸だな」
そんなことは分かっとる!!吐きそうだから息をいっぱい吸ってんのよう!
道の上にぐったり横たわり、ゆっくりと呼吸する。
早く回復しないと、ボールペンすら持てないこの状態ではまずい。
そこにゾンビ山口くんが登場。彼は数年前のラリーで食あたりになり、それ以来「ゾンビ山口」と呼ばれております。
「あれ、イイダさんどうしたんですか?ゾンビの称号あげますよ(嬉)」
くっそう・・・ゾンビにゾンビ呼ばわりされてたまるか!!起きてやる!!
こうして無理矢理復活。
そんなこんなで、SS1、スタート!
SS1:(2.32km)
ノーマルの状態で乗ったときに感じたように、やはりパワーがある!けど・・・この車の走らせ方が分からない。上原さんも探りながらっていう感じ。今ひとつリズムが乗らない。
ノートを読むが、上原さんのリズムが出ないと、私もリズムを取りづらい。
上原さんのもどかしさが伝わる。
でも、焦らず焦らず・・・・タイムはトップの3秒落ち。わずか2.3kmなのに・・
でも、焦らず焦らず!!つぎつぎ!
SS2(2.83km)
長い上りから始まる林道。2年前のアルテッチャのときは、あまりのスタートの速さに皆から感嘆の声が上がったところ。さて、インテのスタートはみんなに何と言わせるか?
3・・・2・・・1・・・スタート!
うん、さすがパワーがある!悪くない。
しかし、まだつかみきれない感じ。思ったよりは頭も入る。でもなんかこう・・・
もっとおシリ出てくれないの!?
そのもどかしさは上原さんも同じらしく、無言の探り合いが続いている。
もうすぐギャラリーコーナーという右コーナーで、なぜかインテがまっすぐ進み出す!
「そのうち曲がるだろう」くらいに思っていたら、インテはどんどんガードレールに近づき・・・もうだめ!と思った瞬間、フイッと右に曲がってくれた。
うひゃー、SS2でやっちゃうかと思ったよ。
タイムは・・・・いかん、まだタイムを気にするときではないのだ。
まずはこの車の走らせ方をつかまねば!!
まだ始まったばかり。上原さんならいける!
SS3に移動する途中、上原さんがつぶやいた。
「さっきのさあ・・・ああいうとき、どうやればいいんだ?」
「あのとき、ブレーキ踏んでた?」
「いや、もう抜いてた。でもああなってから、チョンブレやっても抜いても踏んでもだめだったんだ」
「そう・・・・FFってさあ、ブレーキ抜くと頭がインに向くんだっけ?」
「うん・・・でも、ブレーキ踏んでなかったんだよ」
「なんで曲がんないんだろうね・・・・急に曲がったよね」
「うん・・・わっかんねえなあ。FFって」
早くも上原さん、いつものFF嫌いが顔を出してきました(笑)
とりあえず、「まあ、あれだ。曲がるのを待とう」という結論になり、次のSSに向かいます。
SS3(2.32km:SS1と同じ)
SS1と同じ林道。
そろそろインテに慣れてきてもいい頃。しかしさっき刺さりかけたことが気になって、今ひとつ「ペースを上げよう」とは言えない。
もう少し待つか・・・と思ってはみたが、いや、こんなことでは余計につかめないんじゃないか?と思った。
「そろそろペース上げてみよか」「そろそろ攻めるか」
さすがイケイケ‘s、考えることは同じのようです(笑)
「よっし、じゃあいくよー!」スタート!
うん、悪くない。頭も入る。もう少しおシリが出てくれればいいけど、悪くない。
これは・・・いいかも・・・・よし、ゴール!
「ベストはっ!?」「同秒!!」
うん、いい感じだ。もっともっと良くなりそうだから、トップ勢とも遜色ない走りができるはず。結構新型インテR、いいかも・・・
SS4(2.83km:SS2と同じ)
「よし、どんどんペース上げていこう」
さっきよりペースを上げてノートを読み上げる。うん、そうそう。このリズム!
インテの動きも悪くない。もう少しこう・・・ケレン味があってもいいと思うが(笑)
さっき刺さりかけたコーナーも無事通過し・・・・ゴール!
16秒。さっきより2秒ちょいアップ。悪くないけど、きっとマシンに慣れてれば、最初からこのくらいのタイム出せたのかも・・・・と思うと悔しい。
しかしまだSS4だ。これから巻き返すぞ!!
【Leg1 Section2】
さーて、調子も出てきたし、酔わないようにお昼も少しにしたし、がんばるぞっ!っと張り切って移動したら・・・
SS5、ゴール付近でクラッシュした車両が2台あるためにキャンセルとなりました。
ノートの確認をしながら移動していると・・・
「あれ?」「ん?どしたん?」「あれ・・・・」「なんで止まるん?」
「アクセルが・・・」「あら?」
どうやらアクセルワイヤーが抜けた??
降りてボンネットを開けると、見事に抜けています。
これがSS中だったら・・・・キャンセルになって助かったかも。
SS6(2.36km)
さて、ここは上原さんにとって鬼門の林道。
数年前、前枝光ナビに、「トリプルコーション!」と3回叫ばせ、あげく刺さってスピンして後ろ向きに疾走したという曰くつきの林道です。さらに昨年も、ダンナの黒インテを借りてここで刺さってリタイヤ。
考えれば考えるほど、走りたくない林道です(笑)
ノートの読み方も、ここはわざとコーション箇所を強く叫び、早め早めに教えます。
上原さんも慎重・・・でもいいのだ。ここはそれでいいのだ。
結果、タイムは振るわず。しかしここを無事に通過できたことに意義があるのです。
あたしたち、ちょっとは成長したかも・・・(笑)
SS7(3.40km)
ここは上原さんの好きな道です。
コーナーも結構連続が多いので、ノート作成時には結構工夫しています。
ナビの仕事はあまり知られていないし、またナビによっても工夫の凝らし方が結構違うのでイメージが伝わりにくいかもしれませんが、ナビはただ単にマップを読んで右左を教えたりペースノートをただ読み上げるだけじゃなく、ドライバーが速く走れるために、実力を最大限、いや、それ以上に発揮できるようにすることがナビの仕事なのです。
え?ただ「踏めっ!いけっ!」と言ってるだけでいいのかって?
いいんです、それでいいんです。何かは伝わっているはずなんです
・・・上原さん、どうかしら(笑)
ということで、ナビもいろいろ工夫しているのですが、この林道はその工夫が結構活きているノートになっておりまして、なかなかいいノートになっていると自負しています(笑)
上原さんの好きな道で、ノートもバッチリ(当社比)。
私のノート読み上げがいい感じで伝わっているのか、それとも上原さん本人が好きな道だからいい感じで走っているのかは不明ですが(笑)、スイスイといいリズムで走っていきます。インテがもう少しおシリが出てくれれば最高なのですが、なかなか好感触。
ゴールしてタイムを聞くと・・・うん、なかなか好感触!
勝負になってきました。いくぞ、いくぞー!
スタート前に他ゼッケンのタイムを聞いてみたところ、最初に離されたタイム差が効いているけど、ここ数本のタイムは遜色ありません。
上原さんは追い上げのすごさに定評があります。
さー、じゃんじゃん追い上げますわよっ!
SS8(3.41km:SS7の逆走)
このSSもいい感じ。
おシリが出ないストレスはあるものの、大分乗りこなせてきた感があります。
私もどんどんノートを読むペースをあげて、リズムを作ります。
・・・ゴール!
松尾選手の1秒落ち。悪くない悪くない。くいついていくぞ!!
SS9(4.06km:SS5と同じ)
先程キャンセルになったSSです。
ノートはさっき確認できたし・・・調子も出てきたからギャラリーに魅せるぞ!!
・・・っと思っていたら、ギャラリーいない・・・
上原さんがインカムの向こうで「ギャラリーいねえじゃん!」と叫んでいるのが聞こえます。残念ながら、今日のギャラリーにはふがいない姿しか見せられなかったようです(笑)
ここは松尾選手の2秒落ち。
うーーん・・・悪くないはずなんだけど。やっぱりおシリかしら。
って、こんなにおシリにこだわる私たちって(笑)
ここでサービスをはさみ、夜のステージへと入ります。
どんどん追い上げて、明日のために差を縮めるぞ!!
【Leg1 Section3】
SS10(4.06km:SS9と同じ)
・・・・っと思ったら。当然ですが真っ暗ですが、予想以上に暗いです。
リズム的には悪くないのだけど、全体にリズムが少し落ちている。
ゴールすると、さっきのタイムの10秒落ち!!ぎょえー!落ちすぎでは~(涙)
「やっぱフォグないと暗いな・・・」
上原さんのつぶやきで、このクルマにフォグがついていないことに気づいた私。
「暗い暗いと思っていたら・・・・なんでフォグついてないーん!」
「お金足りんかった・・・・」
そりゃあ10秒落ちますな(涙)
せっかく追い上げてきたのに・・・夜のステージは離されるだけになっちゃうのか?
SS11(2.36km)
だからと言ってあきらめるわけにもいきません。
気を取り直してレッツチャレンジ!!
こうなったら私のノートも重要になってきます。リズムを大事に、見えにくいのなら見えるように読み上げるしかないのだ!
上原さんの気合も伝わります。こりゃ責任重大だ。
なんとか無事にゴール!
とりあえずベストの2秒落ち。たった2kmのSSで2秒は辛いところですが、フォグがなくて見えないことを考えれば、よく食い付いているかな。
よしよし、夜はとにかく食い付いていければいいのだ。焦らずあきらめずがんばるぞ!!
SS12(3.40km:SS7と同じ)
ここは上原さんの好きなSS7と同じ道。
さーて、がんばっていきますかあ!
しかし、途中まで好調だったのに、突然動きが悪くなってきた。
上原さんがインカムで何か叫んでいます「・・・ちょっと待て!!3.5L!4R!」
あれ??あたしロストしてないのに・・・ノートもバッチリ合ってるよ?なんで止めるの?
上原さんが読み上げてるってことは、ロストしているぞということ??
でも、合ってるよ?
「合ってる!大丈夫!Long3L、4.5R!」
しかし、上原さんのリズムが今ひとつ戻らない。・・・なんで?どうしたの??
タイムは当然ガタ落ち。得意な道なのになぜ・・・
「途中からインカムぜんぜん聞こえなかったんだよ~」
どうやら音が割れてまったく聞こえなかったらしい。そりゃあタイム落ちますね・・・
以前からたまに、インカムの音が割れて聞こえないということはあった。
これも考えるべきか・・・
ここで初日のステージは終わりです。
ざっと計算すると・・・現在8位。7位の飯泉選手とは2秒差。6位の森選手とは7秒差。周囲の皆が「森さんにはちょっときついかなー」と言っている中、上原さんと私は「うん・・・いけるんじゃない?いくなら6位いこうよ」相変わらず、前向きなのか現状把握できてないのかよくわからないイケイケ‘sです(笑)
とりあえずビール飲んでダンナに生存確認の電話を入れます。
「おー!すごいじゃん、初日完走じゃない!」
初日完走しただけで「すごい」と言われる私たちって何・・・(笑)
「んでさ、明日のSSはたった4本なのよ。しかも距離短いの。これじゃ差がつかないよ」
「そうだねえ。もう明日は現状維持が普通の戦略なんだろうけど・・・上原さんにそれはねえ。かえって危なそうだし」
「でしょ?あたしもそう思う。そんな走り楽しくないしね。ってことで、狙ってくるよ」
こんな会話をしている隣で、上原さんは酔っ払って大の字になって寝ています。
さーて、あたしも明日に備えて寝ようっと!
【Leg2 Section1】
本日のSSはわずか4本。しかも距離も短い。大きな差がつかないので逆転は非常に厳しいです。けれど、前後とも僅差なので、気は抜けない。どうせがんばるなら・・・
「よし、いくか!入賞狙い!!」
「おう!取るぞ、ベスト!」
SS14(2.32km:SS1と同じ)
距離が短いので、少しでも稼ぐしかない。そのためにはベストの走りをするのだ!
・・・3・・・2・・・1・・・スタート!
いけいけいけいけー!
わるくない!相変わらずおシリは出ないけど。
2.3kmなんてあっという間です。もっともっと走りたい!と思っている間にゴール!
タイムは松尾選手と同秒以内!よーし、いいぞいいぞ!こうやって詰めるのだ!
SS15(2.83km:SS2と同じ)
このラリーも残りわずか。私たちのテンションも上がってきます。
「ベストほしいなあ」
「そろそろ出るよ」
今日はまたギャラリーもいることだし、ここらでどーん!と魅せてあげたいねえ。
3・・2・・1・・スタート!
テンポよくインテは上っていきます。うん、いい感触!!
しかしここで・・・3Lのコーナーで突然制御不能にっ!
どんどん迫ってくる土手。とまれ・・・まがれ・・・まがれ・・まがらーーーん!!
ドガシャーーーン!
ものすごい衝撃と、上下左右に激しく揺れる景色。途中で側溝にタイヤが深く入るのを感じ、また弾かれて何かに当たって・・・こりゃあ結構ヤバいかも!
当たって戻されて跳ね返って道の上。一瞬の間が・・・あ、道の上だ(喜)!
「いけえええ!いけるっ!まだ道の上っ!踏んで踏んでっ!」
本当にいけるかどうかは分からないけど、走ってみなけりゃわかりません。
上原さんもはっとしたようにアクセルを踏み込み・・・・は、走るけど、ハンドルが激しくブレてる!
とりあえずノートを読み上げながらちらりと隣を見ると・・・ハンドル、残像が見えてるんですけど(笑)
「4RアンドLong3.5L!・・・足、曲がった!?」
「・・・かも!」
「とりあえずゴールまで行こ!・・走れるよね!」
「・・・・たぶん!」
なんとかゴールまでたどりつく・・・・ぐああ!タイムがああ(涙)
まあ、あれだけ派手に刺さったんだから当然か・・・
オフィシャルが皆、右フロントを見ています。
「あのー、右、どうかなってます?」
「んー。大量に土がついとる(笑)」
とりあえず次のSS地点まで移動。
タイヤを外して土を取って・・・・すごい量(笑)
大きなダメージはないみたいだ。よし、次つぎ!!
SS16(2.32km:SS14と同じ)
SSもあと2本。さっきのSSで前ゼッケンに抜かれてしまったので、現在9位。
こうなると、前々ゼッケンのタイムも気にしなくてはならなくなった。
短い合間に走ってタイムを聞く。今のままなら大丈夫そうだけど・・なんとか取り戻したいところ。
「さー!気を取り直していこー!
「おう!」
3・・・2・・・1・・スタート!
足に異常がないと分かった上原さん、気持ちよく踏んでいきます。あら?ハンドルぶれてない・・・そっか、土のせいだったのか(笑)
安心してノートを読み上げる・・・残り2本でまた刺さったら目も当てられない。集中してひたすら読む。上原さんもいいテンポで走っております・・・・ゴール!
おお!52秒9!!ベスト!!
SS17(2.83km:SS15と同じ)
「さーて、いよいよ最後のSSです。好きなよーに!楽しく!あなたのベストで走ってください!」
「おう!いくぜ!・・・あ、さっきのコーナー、トリプルコーションにしといて(笑)」
ちなみにさっき刺さった左コーナー、一昨年のアルテッチャでも刺さったコーナーなのでした。2年かけてようやくこのコーナーは、「コーションなし→トリプルコーション」へと昇格したのでした。ってか、あたしたちの学習能力って(笑)
「さーて、いくぞ!」
っと言いつつ、もはやタイヤも限界か。全体的にアンダーで走りにくそう。ソフトだったからなあ・・・・ギャラリーにも魅せることができぬまま通過。どうも今年はこの林道と相性が悪いようです。
そしてなんとか無事に・・・・ゴール!!
ぶはー、よかった、完走できたあー(涙)!
結果は9位。刺さらなければ8位でしたが、あれはどうしようもなかった。決して攻めすぎたわけじゃないし、何かを間違えたわけじゃない。が、ABSはどうにかせねば。
インテの限界はもっと高いことが分かったので、今後はリアを気持ちよく出すセッティングを出せば、もっともっとタイムアップするはず。そして上原さんがインテに慣れて攻めの走りをすればもっともっともっとタイムアップして・・・・
「そうなると・・・・トップ勢にも負けないタイムが出て・・・!そうなると・・・!」
「そうなると・・・・・刺さるのよね(笑)」
「だよな(笑)」
大丈夫でしょうか、イケイケ‘s(笑)
さて、実は私、仕事の関係上次戦ひえつきと6月の愛媛は参戦不可能となりました。
「ラリーをやるからには絶対にフルシーズン追う!」
ということを、ラリーを始めた年から決めて、可能な限り守ってきました。しかし、私の担当するシステムが7月稼動となり、5月、6月は全ての休日を使って安定稼動のための準備作業を進めることになりそうなのです。
全日本は移動を含めたタイトなスケジュールなので、ギリギリになって「行けない」なんて言うと上原さんに迷惑をかけます。(今でもすでに1人レッキで迷惑かけてるし)
とても悔しいし申し訳ないけれど、長くラリーを続けるために、今はやるべきことをやるために、少しお休み致します。
次戦ひえつきは、上原さんのベストナビ、枝光氏が搭乗します!
この2人、私が今まで見てきた中でもトップクラスのベストクルーです。
大好きなひえつきにエントリーできないのは残念ですが、枝光ナビなら私も安心して仕事に向かえます。この2人ならきっと楽しく走って、何かやらかしてくれることでしょう(笑)
【さいごに】
昨年末から、今年の参戦自体をどうするか迷っていました。
去年のモントレーで上原さんに1人レッキをさせたときから、ずっと悩んで苦しかった。ラリーは大好きで、ラリーのために仕事をしているのに、仕事のためにラリーが満足にできない・・・ドライバーに1人でレッキをさせて、それでいいナビと言えるのか?結局ドライバーを速く走らせるのではなく、負担を増やしているだけじゃないか?じゃあ降りた方がいいんじゃない?そう言われたこともありました。実際、そうかもしれないと思います。・・・・でも私は、ラリーのために仕事をしている。仕事のためにラリーをやめるなんてことは絶対にしたくない。けれどやるべきことはやらなくてはいけない。・・・
そんなジレンマで、正直言って、ラリーに行くのも辛いという時期もありました。
でも、「ぜんぜん出れんわけじゃないんやろ?」という上原さんの言葉で、今年の参戦を決めました。
どうしても開幕戦には出たかった。どうしても、インテの初戦には乗りたかった。その願いがかなって、楽しく走れて、本当に嬉しかったです。
結局今回も、上原さんには1人レッキをさせてしまい、負担を増やしてしまいましたが、日々たくましくなってゆくドライバーを見て、心救われる私なのでした(笑)
夏がすぎるまでしばらくはガマンガマンの日々ですが、また気持ちよくラリーができるようにがんばってきます。
上原さん、そして枝光さん、ひえつきがんばってくださいね!
SS全部ベストじゃあああーー!